SPSS Statistics起動時にエラーメッセージが表示される

対象製品とバージョン

  • IBM SPSS Statistics v29
  • IBM SPSS Statistics v28
  • IBM SPSS Statistics v27

対象OS

・Windows10/11

エラーの事象

IBM SPSS Statisticsを起動時に以下のエラーメッセージが表示される。

  • SPSS Client error:SPSS Client error Failed to create the Java VM
  • SPSS Client error:Not enough memory for a java maximum heap of 256M
  • SPSS Client error:Java VM not found~指定されたモジュールが見つかりません。

エラーの原因

エラーが表示される原因として、IBM SPSS Statisticsを管理者としてインストールしていない場合、もしくは正常にインストールが完了していない場合、またはIBM SPSS Statisticsの起動を妨害しているプログラムがあることが考えられます。

エラーの対応方法

本サイトでは、Windows11、SPSS Statistics29.0.2を使用し操作を行っています。
はじめに製品のアンインストール、再インストールをします。再インストール後、IBM SPSS Statisticsの起動時に同様のメッセージが表示される場合は、IBM SPSS Statisticsの起動を妨害しているプログラムの確認手続きに進みます。

手順

全体フロー図

1.IBM SPSS Statisticsのアンインストール、再インストール

【手順1】IBM SPSS Statisticsのアンインストール

こちらからアンインストール手順についてご参照ください。

【手順2】IBM SPSS Statisticsの再インストール

インストール手順はこちらをご参照ください。

【手順3】製品の起動

SPSS Statisticsを起動し、正しく起動されるかご確認ください。
初めと同様の画面が表示される場合は、以下の手順に進みます。

2.IBM SPSS Statisticsの起動を妨害しているプログラムの確認

製品の起動を妨害しているプログラムについて確認します。
確認内容は以下3つです。
 A.Windowsファイアウォール(Windows OS標準セキュリティ機能)の確認
 B.
ウイルス対策ソフトの確認
 C.
他に使用しているプログラムの確認

A. Windowsファイアウォール(Windows OS標準セキュリティ機能)の確認

【手順1】Windowsシステムツールの選択

Windowsのスタートボタンスタートボタンをクリックし、検索タブに[WindowsWindowsツール]と入力し、Windowsツールを開きます。

【手順2】Windowsツールの[コントロールパネル]を開く

Windowsツール画面の[コントロールパネル]をダブルクリックします。

【手順3】コントロールパネルの[システムとセキュリティ]を開く

[システムとセキュリティ]をクリックします。

【手順4】システムとセキュリティの[Windows Defender ファイアウォール]を開く

[Windows Defender ファイアウォール]をクリックします。

【手順5】[Windows Defender ファイアウォールの有効化または無効化]を開く

画面左側の[Windows Defender ファイアウォールの有効化または無効化]をクリックします。

【手順6】ネットワークの設定の確認

[プライベートネットワークの設定]と[パブリックネットワークの設定]で何が選択されているか確認します。
*手順8または手順14を確認した後に設定を戻すため、メモに残します。

【手順7】ネットワークの設定の変更

[プライベートネットワークの設定]と[パブリックネットワークの設定]どちらも[Windows Defender ファイアウォールを無効にする(推奨されません)]を選択し、[OK]をクリックします。

【手順8】SPSS Statisticsの起動

手順7で開いた画面を閉じた後、SPSS Statisticsを起動し、メッセージが表示されるか確認します。
エラーメッセージの表示がない場合は、Windowsファイアウォールの設定を戻します。
メッセージが表示される場合は、[Windowsファイアウォールの例外設定]の操作を行います。

【手順9】Windowsツールを開く

Windowsの設定設定ボタンを開き、、[プライベートとセキュリティ]をクリックします。

【手順10】Windowsツールの[コントロールパネル]を開く

Windowsツール画面の[コントロールパネル]をダブルクリックします。

【手順11】コントロールパネルの[システムとセキュリティ]を開く

[システムとセキュリティ]をクリックします。

【手順12】システムとセキュリティの[Windows Defender ファイアウォール]を開く

[Windows Defender ファイアウォール]をクリックします。

【手順13】[Windows Defender ファイアウォールの有効化または無効化]を開く

画面左側の[Windows Defender ファイアウォールの有効化または無効化]をクリックします。

【手順14】ネットワークの設定の変更

手順6で確認した設定に戻し、[OK]をクリックします。
変更の完了後、画面を閉じ終了します。

◆Windowsファイアウォールの例外設定の手順

【手順1】Windows設定を開く

Windowsの設定設定ボタンを開き、[プライベートとセキュリティ]をクリックします。
その後、[Windowsセキュリティ]を開きます。

【手順2】[ウイルスと脅威の防止]をクリック

[ウイルスと脅威の防止]をクリックします。

【手順3】[ウイルスの脅威の防止の設定]の[設定の管理]をクリック

[設定の管理]をクリックします。

【手順4】[除外]の[除外の追加または削除]をクリック

画面下にある[除外の追加または削除]をクリックします。

【手順5】注意事項は[はい]を選択

[このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?]画面で、[はい]をクリックします。

【手順6】除外の追加①

[+除外の追加]をクリックし、[ファイル]を選択します。

【手順7】ファイルの選択①

以下のファイル[stats.exe]を選択し、[開く]ボタンをクリックします。
   バージョン28以降:C:\Program Files\IBM\SPSS Statistics\stats.exe
   バージョン27以前:C:\Program Files\IBM\SPSS\Statistics\XX\stats.exe
   *XXは製品のバージョンの数字です。

【手順8】[Windows Defender ファイアウォールの有効化または無効化]を開く

手順7(ひとつ前の操作)で選択したファイルが追加されていることを確認します。

【手順9】ファイルの選択②

再度[+除外の追加]から[ファイル]をクリックし、以下のファイル[spssengine.exe]を選択します。
ファイルを選択後、[開く]ボタンをクリックします。
   バージョン28以降:C:\Program Files\IBM\SPSS Statistics\spssengine.exe
   バージョン27以前:C:\Program Files\IBM\SPSS\Statistics\XX\spssengine.exe
   *XXは製品のバージョンの数字です。

【手順10】ファイルの登録②

手順9(ひとつ前の操作)で選択したファイルが追加されていることを確認します。

【手順11】コンピューターの再起動

コンピューターの再起動後、SPSS Statisticsを起動し、メッセージが表示されるか確認します。
エラーメッセージが表示される場合は、手順9以降の[Windowsファイアウォールの設定を戻す]操作を行い、[B. ウイルス対策ソフトがStatisticsの起動を妨害している可能性を確認]に進みます。

B. ウイルス対策ソフトがStatisticsの起動を妨害している可能性を確認

コンピューターに入っているウイルス対策ソフトを停止し、SPSS Statisticsの起動を確認します。
ソフトの停止後、SPSS Statisticsが起動される場合は、[Windowsファイアウォールの例外設定]の設定をしていただき、SPSS Statisticsの起動プログラムを登録します。

C. 他に使用しているプログラムの確認

【手順1】Windowsツールを開く

Windowsのスタートボタンスタートボタンをクリックし、検索タブに[Windowsツール]と入力し、Windowsツールを開きます。

【手順2】Windowsツールの[ファイル名を指定して実行]を開く

Windowsツール画面内の[ファイル名を指定して実行]をダブルクリックします。

【手順3】[ファイル名を指定して実行]より名前の指定

[ファイル名を指定して実行]画面の、[名前(O):]に[msconfig]と入力し、[OK]ボタンをクリックします。

【手順4】スタートアップの選択

[システム構成]画面の[診断スタートアップ]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。

【手順5】コンピューターの再起動

[システム構成]画面内のメッセージを確認後、[再起動]をクリックします。
*再起動後コンピューター上で、[システム構成]画面が起動しましたら[キャンセル]をクリックして閉じます。

【手順6】SPSS Statisticsの起動

SPSS Statisticsを起動し、メッセージが表示されるか確認します。
エラーメッセージが表示されず、SPSS Statisticsの起動を確認ができた場合は、スタートアップ設定を戻します。

【手順7】Windowsツールを開く

Windowsのスタートボタンスタートボタンをクリックし、検索タブに[Windowsツール]と入力し、Windowsツールを開きます。

【手順8】Windowsツールの[ファイル名を指定して実行]を開く

Windowsツール画面内の[ファイル名を指定して実行]をダブルクリックします。

【手順9】[ファイル名を指定して実行]より名前の指定

[ファイル名を指定して実行]画面の、[名前(O):]に[msconfig]と入力し、[OK]ボタンをクリックします。

【手順10】スタートアップの選択

[システム構成]画面の[通常スタートアップ]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。

【手順11】コンピューターの再起動

[システム構成]画面内のメッセージを確認後、[再起動]をクリックします。
このままSPSS Statisticsをご利用ください。