度数分布表とは

度数分布表は、データの分布状況を分かりやすく整理・可視化するための表形式の手法です。データをいくつかの区間(クラス)に分け、それぞれの区間に含まれるデータの数(度数)を集計して表します。この表を用いることで、大量のデータを簡潔にまとめることができ、データの傾向や特徴を直感的に把握しやすくなります。

たとえば、テストの点数が100人分ある場合、そのままリストで確認すると全体像を掴むのが難しいですよね。そこで点数を「0-10点」「11-20点」などのクラスに分けて集計すると、どの点数帯に多くの生徒がいるのかが一目で分かるようになります。

度数分布表の主な構成要素

  1. クラス区間
    データを分ける範囲を「クラス区間」と呼びます。クラスの範囲は、データのばらつきや対象となるデータ量に応じて適切に設定する必要があります。
  2. 度数(頻度)
    各クラス区間に属するデータの数を「度数」といいます。これがデータの分布を表す基本情報です。
  3. 累積度数
    クラス区間ごとの度数を累積した値を示します。たとえば、「20点以下の人数」や「50点以下の人数」を知りたいときに役立ちます。

SPSSでの度数分布表の作成

SPSS Statisticsでは、基本ソフトウェアであるSPSS Statistics Baseで実行可能です。

SPSSによる度数分布表の作成方法

SPSS Statisticsを利用すれば度数分布表の作成はとてもカンタンに実行可能です。
操作手順は、「分析」メニュー>「記述統計」>「度数分布表」にて設置することで簡単に作成することができます。
また、併せてグラフなども一緒に作成すると良いでしょう。

詳しくは「SPSSの使い方:第7回 記述統計:質的データ編」にて公開しています。ぜひ御覧ください。

SPSSの度数分布表の作成
度数分布表の出力

 

今回ご紹介ソフトウェア

SPSS Statistics のイメージ

IBM SPSS Statistics

全世界で28万人以上が利用する統計解析のスタンダードソフトウェアです。1968年に誕生し、50年以上にわたり全世界の統計処理をサポート。データ分析の初心者からプロまでデータの読み込みからデータ加工、分析、出力までをカバーする統合ソフトウェアです。