IBM SPSS Statistics 新機能ヒストリー 第5回:ver29~ver29.0.2

統計解析のスタンダードツールとして、全世界、国内でも非常に多くのユーザーが利用する「IBM SPSS Statistics 」。そのバージョン29は2022年9月に、バージョン29.0.1は2023年4月に、バージョン29.0.2は2023年12月にリリースされました。

バージョン29では、Lasso、Ridge、Elastic Net回帰の搭載、Accelerated Failure Time(AFTモデル)の搭載、バイオリンプロットグラフの機能追加、PythonおよびRのアップグレードが行われました。

バージョン28.0.2とバージョン29.0.2では、データエディターの概要タブ機能拡充、パラメトリック共有フレイルティモデル、線型回帰における PRESS (予測残差平方和) 統計量、ROC曲線 Youden のインデックス機能拡張、混合モデルの推定時にランダム効果予測 (EBLUP)エクスポートの機能強化が行われました。
そして、MacOS Ventura 13とMacOS Sonoma 14に対応しました。

統計解析ソフトウェア IBM SPSS Statisticsとは?

IBM SPSS Statistics

SPSS Statisticsは、統計解析ファミリーの中心的なソフトウェア。統計解析を行うことを前提に作られたIBM SPSS Statisticsは、すでに50年の歴史を持つ統計解析のソフトウェアです。最新のバージョンはIBM SPSS Statistics 29となり、多くの機能強化がなされています。
【対応OS】Windows/Mac OS

v29・v29.0.1・v29.0.2での新機能

  • 【新しい統計手法の搭載】Lasso・Ridge・Elastic Net回帰Accelerated Failure Time(AFT)
  • 【既存分析機能の機能拡張】線型回帰/ROC曲線/混合モデル疑似R2乗の出力
  • 【機能強化】PythonおよびRのアップグレード/データエディターの概要タブ
  • 【機能拡張】ワークブックモード/検索機能
  • 【改善】ケース選択ー非選択の表示
  • 【新機能:グラフ】バイオリンプロット
  • MacOS Ventura 13/MacOS Sonoma 14に対応

【新機能】Lasso・Ridge・Elastic回帰

【新機能】Accelerated Failure Time

【新機能】バイオリンプロット