分散分析(ANOVA)とは?
― 3群以上の平均値の差を同時に検証する手法

3群以上の平均値を同時に比較するための統計手法。t検定を繰り返すことによる多重比較の問題を回避し、全体として差が存在するかを検証できます。

難易度:★★☆ 想定読了:8分 最終更新 2026.05.17 監修:スマート・アナリティクス代表

分散分析(ANOVA)とは

3群以上の平均値を同時に比較するための統計手法。t検定を繰り返すことによる多重比較の問題を回避し、全体として差が存在するかを検証できます。

分散分析(ANOVA)で分かること

  • 複数グループ間に平均の差があるか
  • どの要因が結果に影響しているか
  • 要因同士の交互作用の有無
  • どの群間に差があるか(事後検定)

分散分析(ANOVA)の主な種類

種類概要
一元配置分散分析1つの要因による3群以上の平均差の検証
二要因分散分析2つの要因と交互作用の検証
反復測定分散分析同一対象を繰り返し測定した場合の分析
共分散分析(ANCOVA)共変量を統制した平均差の検証

研究・ビジネスでの利用シーン

3群以上の薬剤比較

臨床研究

プラセボ・低用量・高用量の3群でアウトカムの差を一元配置ANOVAで検証します。

教授法×学年の交互作用

教育研究

教授法と学年の組み合わせ効果を二要因ANOVAで分析します。

条件×時点の反復測定

心理学

実験条件×複数測定時点のデザインで反復測定ANOVAを実施します。

SPSSで実施する場合の製品選定

分散分析(ANOVA)をSPSSで実施する際に必要となる製品とオプションを整理します。

分析内容対応製品備考
一元配置分散分析(ANOVA)IBM SPSS Statistics Base標準機能
二要因分散分析・共分散分析IBM SPSS Advanced Statistics交互作用・共変量
反復測定分散分析IBM SPSS Advanced Statistics縦断・時系列

分析時の注意点

  • 正規性・等分散性の前提を確認する
  • 有意差の有無だけでなく効果量(η²、partial η²)も解釈する
  • 反復測定では球面性の検定(Mauchlyの検定)が重要
  • 多重比較の補正方法を事前に決めておく

分散分析(ANOVA)の進め方、専門家がサポートします

分析設計の段階から、結果解釈・論文記述まで——研究テーマに応じてご相談いただけます。
必要なSPSS製品の構成もあわせてご提案します。

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よくあるご質問

Q.分散分析のあとに多重比較を行うのは?
ANOVAは「どこかに差がある」を検定するため、どの群間に差があるかは多重比較(Tukey・Bonferroni等)で特定する必要があります。
Q.交互作用が有意な場合は?
主効果よりも交互作用の解釈を優先します。単純効果分析(特定水準での比較)を実施することが推奨されます。
Q.反復測定で球面性が成立しない場合は?
Greenhouse-GeisserやHuynh-Feldtの自由度調整を適用します。SPSS Advanced Statisticsは両方を自動出力します。

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