SPSS Statistics 32 の新機能

Curated Help Designer
出力表に読み方の解説を組み込む

出力表に、組織で決めた読み方と色分けを組み込むツールです。

SPSS Statistics 32 で追加された Curated Help Designer では、相関行列や t 検定などの出力表に独自の解説テキストと色分けを定義できます。作ったヘルプは組織内で共有し、同じ基準で結果を読むために使います。

SPSS Statistics 32 の新機能出力表の右クリックから起動作ったヘルプを組織内で共有

ご相談は製品に詳しい専門スタッフが承ります。IBM SPSS 正規販売店です。

IBM SPSS Statistics 32
SPSS Statistics 32 のキュレーションヘルプ・デザイナーの画面
SPSS Statistics 32 のキュレーションヘルプ・デザイナーの画面
要点

Curated Help Designer の要点

要約

Curated Help Designer は、SPSS の出力表に独自の解説・注釈・色分けを定義し、「キュレーションヘルプ」として組み込むためのツールです。SPSS Statistics 31 では t 検定など一部の手続きに既製のキュレーションヘルプが付いていました。32 では、その解説を利用者や組織が自分たちの基準で作成・編集できます。

種別
出力の解説を作るツール
対応バージョン
SPSS Statistics 32 以降
対象
相関行列や t 検定などの出力表
向いている用途
統計教育・社内の解釈基準の統一
機能

Curated Help Designer でできること

SPSS Statistics 32 の強化領域のうち、ユーザー体験を高める機能にあたります。分析の実行後、出力を読む場面を支えます。

01

統計量に解説を添える

p 値・効果量・信頼区間など特定の統計量に、「この値はこう読む」「ここがこの分析の要点」といった説明を付けられます。出力を見た人は、その場で読み方を確認できます。

02

セルを色分けする

有意な結果、注意して見る値、基準を超えた数値などを色で区別します。数表のなかで目を向ける場所が伝わります。

03

組織内で共有する

作成したキュレーションヘルプは、組織内で共有して使う想定です。社内の分析マニュアルを出力そのものに同梱するイメージです。

04

見直して更新する

分析の方針や判断の基準が変わったら、ヘルプの内容を編集して反映できます。組織の知見に合わせて育てていけます。

起動方法と対応範囲

相関行列や t 検定などの出力表を右クリックし、「キュレーションヘルプ・デザイナー」を選んで起動します。共有・配布の方法はお使いの環境によって変わるため、導入時にご案内します。

考え方

読み方の基準を、出力の側に持たせる

同じ出力表でも、着目する数値や判断の基準が人によって違えば、結論はぶれます。Curated Help Designer は、読み方を知っている人の基準を出力に移し、誰が見ても同じ手順で読めるようにします。

作る設計する組み込む読む 教員・分析責任者Curated Help Designerキュレーションヘルプ出力表を見る人 読み方の基準を持っている人 統計量への解説色分けのルール 出力表(ピボットテーブル)に付く解説 その場で読み方を確認できる 基準が変わったら、解説を編集して組織内に配り直す

図1 Curated Help Designer でヘルプを作り、出力表に組み込むまでの流れ

独立したサンプルの検定(出力表のイメージ) 項目t 値自由度有意確率効果量 等分散を仮定する等分散を仮定しない 2.4158.0190.62 2.3955.3.0200.62 数値は説明用の例です 解説(組織で決めた読み方) 当研究室では Welch の t 検定の行を読みます。p 値とあわせて効果量と平均値の差の信頼区間を報告します。 色分け:読む行を枠で強調 解説の文面と色分けの条件は、作る側が Curated Help Designer で決めます。

図2 解説と色分けを付けた出力表のイメージ(実際の表示形式とは異なります)

使い方

基本の流れ

対象の出力を用意し、解説を設計し、保存して共有する流れです。

01

出力を用意する

相関行列や t 検定など、解説を付けたい分析を実行して出力表を表示します。

02

デザイナーを起動する

出力表を右クリックし、「キュレーションヘルプ・デザイナー」を選びます。

03

解説と色分けを設定する

セルや項目を選んで説明テキストを入力し、必要に応じて色分け・ハイライトのルールを決めます。

04

保存して配布する

作成したキュレーションヘルプを保存し、ほかの利用者へ配布します。

使うための条件

SPSS Statistics 32 以降が必要です。組織で共有する場合は、利用者間で同じ環境・バージョンをそろえて運用します。編集画面の詳しい操作は IBM のドキュメントでもご確認いただけます。

違い

通常のヘルプとキュレーションヘルプ

観点通常のヘルプ(マニュアル)キュレーションヘルプ
表示の場所別ウィンドウ・別ページで開く出力表のなかに文脈付きで表示される
内容機能の一般的な説明目の前の出力に即した読み方の解説
作成者IBM(製品に付属)利用者・組織が Designer で作成
役割操作方法を知る結果の読み方と判断を助ける

二つは役割を分けて併用します。操作はマニュアルで、結果の読み方はキュレーションヘルプで確認する使い分けです。

活用例

活用の場面

統計教育・研修

講義や実習で、出力表のどこをどの順番で見るかを埋め込んでおけます。つまずきやすい統計量のそばに解説を置けば、受講者が自分のペースで読み進められます。

社内分析の標準化

部署をまたいで分析する組織で、共通のキュレーションヘルプを用意します。誰が出力を見ても同じ基準で判断でき、結論の一貫性につながります。

レポート品質の均質化

出力に解釈の指針が残るため、担当者が交代してもレポートの品質を保てます。異動や引き継ぎの多い組織ほど効果が大きくなります。

よくある質問

よくある質問

Curated Help Designer は何をするツールですか?

SPSS の出力表に独自の解説テキストや色分けを定義し、キュレーションヘルプとして組み込むツールです。出力の読み方を、出力そのものに付けておけます。

SPSS Statistics 31 のキュレーションヘルプとの違いは何ですか?

31 では t 検定など一部の手続きに既製のキュレーションヘルプが用意されていました。32 の Curated Help Designer では、その解説を利用者自身が作成・編集できます。

プログラミングの知識は必要ですか?

画面上の操作で解説や色分けを設計するツールとして提供されています。編集の具体的な手順は IBM のドキュメントでご確認ください。

作ったヘルプはほかの人と共有できますか?

組織内で共有して使う想定のツールです。共有・配布の方法はお使いの環境によって変わるため、導入時にご相談ください。

どんな出力に解説を付けられますか?

相関行列や t 検定などの出力表が対象です。対象の表を右クリックすると「キュレーションヘルプ・デザイナー」を選べます。

専門スタッフが対応しますIBM SPSS 正規販売店。構成のご確認だけのご相談も承ります。

Curated Help Designer の導入相談

研究室や部署で共有する解説の作り方、32 へのアップグレードの進め方をご案内します。

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