研究者向けサービス / 統計解析受託

量的研究の統計解析受託サービス

大学・研究機関等にご所属の研究者の方向けの統計解析の代行サービスです。

研究目的をお伺いし、データの整備やデータ加工から統計解析、図表作成までを当社が代行します。分析結果の図表や分析手順の記載、使用した分析手法の説明、結果解釈メモなどを作成します。論文投稿などに向けた解析をお引き受けし、査読コメントへの回答などにも対応しています。

分析結果をオンラインで確認する研究者
対象
大学・研究機関等の研究者の方
主な納品物
統計解析の図表、分析手順書
使用ソフト
SPSS Statistics・SPSS Amos・R・Python

ご相談いただける研究と解析手法

統計解析計画書(SAP)をお持ちの場合には、それに従って解析を代行いたします。
また、明確な統計解析の手順指示がお持ちではない場合には、研究設問、データの構造、測定尺度、欠測の状況、モデルが置く仮定を確認したうえで当社からご提案し、ご研究者の皆様に決定いただいた上で実行します。候補が複数ある場合は、それぞれの前提と結果の読み方の違いをご説明します。手法名が決まっていない段階からご相談いただけます。

統計解析には IBM SPSS Statistics、SPSS Amos のほか、R、Python を用います。使用する環境は、投稿先の慣行や共同研究者の環境を伺って決定します。

代表的なご相談例は次のとおりです。

論文原稿と眼鏡、赤いペン
  • 研究デザイン:介入研究・ランダム化比較試験の群間比較、観察研究(コホート・ケースコントロール・横断)の交絡調整、縦断データの反復測定解析、既存の登録データ・診療データの二次利用解析、メタアナリシス、研究計画段階のサンプルサイズ設計
  • 分野:医学・看護学、心理学、教育学、社会学・政策科学、経営学・経済学、薬学・栄養学・公衆衛生、運動科学
  • 分析手法の例:基礎集計、相関、カイ二乗検定、群間比較、重回帰・ロジスティック回帰、因子分析と構造方程式モデリング、Kaplan-Meier法とCox比例ハザードモデル、傾向スコアマッチングとIPTW、混合効果モデル、ROC解析、ICC・Bland-Altman分析など

納品物の例

納品物内容主な利用場面
分析結果(図表)集計表、検定結果、推定値、信頼区間、効果量、図など論文本文の表・図、学会発表のスライド
解析ログSPSSシンタックス、R/Pythonスクリプト、実行順の記録同じ結果の再現、共同研究者や査読者による確認への対応
使用手法の説明採用した手法、前提条件の確認結果など分析欄の記載、手法の妥当性を問う査読コメントへの回答
結果解釈メモ数値の読み方、記載すべき統計量、判断可能な範囲と解釈上の留意点など結果の記載、口頭試問での説明
コードブック変数定義、コード値、欠損の扱い、加工履歴変数の意味の確認、共同研究者や後任者への引き継ぎ

解析の進め方と確認の機会

分析用データへの整え方

お預かりしたデータは、次の順で分析用に整えます。SPSS、Excel、CSVなど各種形式のファイルを取り込み、複数のファイルがある場合は対象者の追加や変数の結合によって統合します。続いて欠損値と外れ値を確認し、対処方針をご相談の上で、カテゴリの再分類、ダミー変数、期間の算出など分析に必要な変数を作成します。反復測定や診療記録のように1人の対象者に複数行あるデータは、分析の目的に合わせて1対象1行のデータセットに整形します。

これらの加工手順は解析ログに、変数の定義と加工の履歴を記載いたします。

白いテーブルで資料を囲んで話す3人の手元

工程ごとの確認

工程作業内容ご確認いただくもの
統計計画変数一覧・調査票・測定方法の確認、解析計画の作成解析計画
合意のうえで着手します
データ整備・加工上記の加工工程コードブックの初版
統計解析の実施主解析、必要に応じた感度分析中間確認(標準1回)で主解析の結果と解釈の方向性をご確認いただき、追加の解析軸のご要望を伺います
図表作成・整理図表作成、解析ログと解釈メモの整備

案件ごとに選任の分析担当者を決め、統計計画の合意、変数定義の確認、中間確認を経て納品いたします。

査読対応で追加解析が必要になった場合

投稿後の統計面の査読対応は、研究者向け量的・質的研究個別アドバイザリーの査読対応オプションで、追加解析の要否、回答方針、Methods・Results・図表へ反映する内容をセッションで整理します。追加解析の実行が必要な場合は、本サービスでお引き受けします。

本サービスでは、追加解析を実施し、図表と解析報告書(解析ログ、使用手法の説明、結果解釈メモ、コードブックなど)を更新してお渡しします。当社で解析を担当した研究では、お渡し済みの解析ログとコードブックを基に、同じ前処理を踏まえて追加解析を行います。査読回答書と論文本文は研究者ご本人が執筆し、当社はそこに用いる解析結果と手順の説明をご提供します。

ご依頼の際は回答期限をお知らせください。期限に合わせた進め方をご回答します。

モニターのグラフを解説する講師と受講者の後ろ姿

報告ガイドラインと投稿先の図表書式

投稿先の図表書式:投稿先が決まっている場合は投稿規程をご提供いただき、その書式で図表を作成します。未定の場合は一般的な書式で作成し、投稿先の決定後に書式の変更を承ります。

論文での貢献情報の扱い(著者要件・COI・謝辞)

当社の関与を謝辞、COI開示、著者のどれとして扱うかは、関与の実態に基づき、研究者ご本人と共同研究者が投稿先と所属機関の規定に従って決定します。当社は、その判断に必要な次の情報をご提供します。

  • 当社が実施した作業の内容(データ整形、実施した解析、図表作成の範囲)
  • 関与した期間と、研究デザインや解釈の検討に関与した範囲
  • 契約形態と、開示欄に記載が必要な場合の費用情報
  • 法人名および所在地の正式表記

データの取り扱いと倫理審査

データをお預かりする前に、次の2点を確認します。

  • データの利用権限:当該データを研究目的で利用する権限がご本人にあること、外部への解析委託がデータ提供元との取り決めや研究計画書の記載と矛盾しないこと
  • 倫理審査の状況:審査中、承認済み、審査対象外のいずれに該当するか

倫理審査の承認前は、研究デザイン、解析計画、サンプルサイズ設計、変数定義についてご相談いただけます。この段階では、調査票、変数一覧、ダミーデータ、匿名化済みの資料をお預かりします。個人が特定され得る実データは、承認後に、承認された研究計画の範囲内でお預かりします。

データや研究資料は、秘密保持契約の締結後にお預かりします。秘密保持契約は貴機関の書式にも対応します。データの受け渡し方法、保管期間、完了後の扱いは、ご契約時に取り決めます。当該研究を当社の実績として紹介する場合は、事前に書面で許諾をいただきます。

料金と期間

料金は次の条件によって変わります。条件を伺ったうえでお見積りをご提示します。

項目内容
解析手法記述統計と基本的な検定が中心か、多変量解析・生存時間分析・傾向スコア解析等を含むか
データの整備状況変数定義の確認、複数ファイルの統合、表記の統一、1対象1行への整形の有無
図表点数と書式対応作成する図表の点数、投稿先書式への対応範囲
報告ガイドラインの確認支援ガイドラインとの対応整理を含めるかどうか
中間確認の回数・ご希望の期日標準1回を超える確認、期日までの期間に応じた作業体制
お支払い納品後30日以内。公費・科研費でのお支払いに対応しております

期間は、データの状態と解析内容に応じて、お見積り時に標準期間をご提示します。投稿締切が決まっている場合は、お問い合わせの際にお知らせください。期日に合わせるために必要な条件と対応の可否を折り返しご回答します。

ご発注後に解析対象データや解析内容が変わる場合、投稿先の変更に伴い図表書式を整え直す場合など、当初の範囲を超える作業は、着手前に追加分のお見積りをご提示します。

ご依頼の流れ

Step 01
お問い合わせ

お電話またはWebフォームからお問い合わせください。研究の目的、データの種類とおおよその規模、倫理審査の状況、投稿先と期日など、分かる範囲の概要を伺います

Step 02
秘密保持契約(NDA)の締結

貴機関の書式、当社の書式のいずれでも対応します。データと資料は、締結後にお受け取りします

Step 03
詳細のお打ち合わせ

研究設問、データ仕様、変数一覧や調査票などの資料を確認し、解析の範囲を具体化します

Step 04
お見積り

解析計画の案、納品物、中間確認の時期、期間、お見積りをご提示します

Step 05
ご発注

データの受け渡し方法と日程を決めます

Step 06
解析の実施

解析計画の合意、データ整形、解析、中間確認の順に進めます。データの内容により計画の変更が必要な場合は、進める前にご相談します

Step 07
お渡し

5点の納品物をお渡しし、内容をご説明します

Step 08
ご請求

完了後にご請求書をお送りします

よくあるご質問

解析を外部に委託したことは、論文にどう記載すればよいですか

記載の要否と方法は、投稿先ジャーナルの規定と所属機関の規程によって異なります。当社は「論文での貢献情報の扱い」に挙げた情報をご提供しますので、規定に照らして謝辞やCOI開示欄への記載をご判断ください。記載欄の書式に合わせた文面の整理もご相談いただけます。

学位論文の解析を依頼しても審査に差し支えありませんか

取り扱いは所属機関・研究科の規程によります。外部への解析委託について申告手順を定めている機関もありますので、事前にご確認ください。当社は申告に必要な作業内容と関与範囲の情報をご提供します。

結果が仮説と異なった場合は、どのようにまとめますか

統計解析の結果はデータの内容によって決まります。仮説と異なる結果も、論文にどう記載できるか、判断可能な範囲と解釈上の留意点を結果解釈メモに整理してお渡しします。感度分析が有効な場面では、その実施もご相談いただけます。

科研費などの研究費で支払えますか

公費・科研費でのお支払いに対応しております。見積書・納品書・請求書は当社で発行します。請求書の様式や年度内の執行スケジュールに機関固有の要件がある場合は、お見積りの段階でお知らせください。

研究者向けのほかのサービス

ご状況サービス
解析はご本人で進め、研究計画、解析方針、投稿前の確認、査読対応の方針について助言がほしい研究者向け量的・質的研究個別アドバイザリー
大学院のゼミ・研究室単位で、量的研究の指導を年間で支援してほしい大学院向け量的研究サポートプログラム
院内の看護研究委員会単位で、研究を組織的に支援してほしい看護部向け看護研究支援ワークショップ
調査の設計と実施から依頼したいアンケート調査パック

ご相談の前に

お問い合わせの際は、分かる範囲で次の概要をお知らせください。データや資料は、秘密保持契約の締結後にお預かりします。

秘密保持契約の締結と詳細のお打ち合わせの後、解析計画の案、納品物の一覧、想定される期間、お見積りをご提示します。

  • 研究目的と研究設問、検証したい仮説
  • データの種類、症例数・回答数、変数の数、整備状況
  • 倫理審査の状況と、データの利用権限
  • 投稿先または提出先と、期日
  • ご希望の作業範囲

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