SPSSの使い方 ~IBM SPSS Statistics超入門~ 第7回:はじめにデータを確認してみよう。〜質的データの要約〜

Web連載:SPSSの使い方

第7回:はじめにデータを確認してみよう。〜 質的データ編〜度数分布表の作成〜

前回までは、記述統計のうち量的データについて解説を進めていきました。今回は、質的データのデータの把握・要約について解説を進めましょう。

質的データの把握と要約を行う際の代表格は、度数分布表です。度数分布表は、文字のごとく質的データの各項目がどれくらいの頻度として存在するのかを把握する表です。量的データでも作成することがありますが、質的データの把握に力を発揮するといえる手法です。後述するグラフと同時に利用することにより視覚的にもわかりやすくなります。

SPSSによる度数分布表の作成方法

度数分布表

それでは早速、SPSSで度数分布表を作成してみましょう。

Step1:メニューから「分析」>「記述統計」>「度数分布表」を選択します。


度数分布表の設定

Step2:度数分布表のダイアログが表示されます。左側に候補となる変数が表示されていますので、その中から対象となる変数を選択しましょう。今回は質的変数の把握に利用しますので、名義尺度と順序尺度の変数が対象となります。


図表の設定

Step 3:この度数分布表のダイアログでは、表の作成と共にグラフも同時に作成できるので「図表」を選択肢、グラフの種類を「棒グラフ」に設定し、「続行」をクリック。

度数分布表とグラフの出力

Step 4 : [度数分布表]のダイアログに戻ったら、 OK を押します。
出力ビューアに度数分布表とグラフが表示されました。

今回は、SPSSによる質的データの記述統計について度数分布表のやり方をご紹介しました。

今回ご紹介ソフトウェア

SPSS Statistics のイメージ

IBM SPSS Statistics

全世界で28万人以上が利用する統計解析のスタンダードソフトウェアです。1968年に誕生し、50年以上にわたり全世界の統計処理をサポート。データ分析の初心者からプロまでデータの読み込みからデータ加工、分析、出力までをカバーする統合ソフトウェアです。

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