SPSSを自分好みにカスタマイズする方法:知っておきたいSPSSの小技 #2

 みなさんこんにちは。スマート・アナリティクスの畠です。知っておきたいSPSSの小技、第2回目はSPSSを自分好みにカスタマイズする方法をご紹介しましょう。
 非常に多くの機能を持つSPSS Statisticsですが、メニューやグラフや表の出力などをカスタマイズできることをご存知でしょうか?今回は、分析の環境を整える「オプション」機能をご案内します。この機能を利用することでより効率的に分析作業が行えるようになります。一見、地味な作業ですが分析作業やその出力結果をまとめるという作業において少しでも作業効率を上げることは塵も積もれば山となるということで全体で見れば大きな違いになります。

SPSSをカスタマイズする「オプション」機能

【手順】メニューの「編集」から「オプション」を選択しクリックします。
「オプション」をクリックすると以下のようなダイアログ(画面)が出てきます。この画面でいろいろと自分好みのSPSSにカスタマイズすることが可能です。

それぞれのタブの概要は以下の通りです。

  • 全般:変数リスト(変数を利用するか変名名を利用するか)や画面設定などSPSS全般の設定を変更可能です。
  • 言語:ユーザーインターフェースや出力の言語設定
  • ビューア:出力ウィンドウへの表示非表示の設定
  • 通貨:表示する通貨の作成
  • 出力:出力オプションの設定
  • ピボットテーブル:テーブル(表)のテンプレート選択
  • ファイルの場所:参照フォルダのデフォルト選択
  • スクリプト:出力を編集するコマンドを選択
  • 多重代入:代入値の背景選択
  • シンタックス:シンタックスコマンドの色分類
  • プライバシー:製品改善への協力

いろいろな機能がありますが、その中でもおすすめの設定を見ていきましょう。

SPSSの出力項目を英語にする方法

研究者の方で海外の論文にと移行する方や英語での投稿が必要な場合にSPSSの出力結果をまた英語に変更するのも数があれば面倒ですね。その際には元から出力を英語にしてしまうことも可能です。言語タブでインターフェイスと出力の言語切り替えが可能です。SPSSでは13か国語に対応しているためお好きな言語でSPSSを実行することが可能です。

タブ:言語

それでは出力で確認してみましょう。上が元の状態です。「出力」を「英語」に変更すると下部分の表記のようになります。

表やテーブルのカラーパターンを変更して効率的に作業をする

 標準設定のまま各種出力をし、作業のためExcelにコピー&ペーストをすると表の色がビミョー・・。SPSSあるあるですよね。いっそのこと色がない状態にできないものか? 実はできるんです。ピボットテーブルのタブから出力のタイプを変更することが可能です。「テーブルルック」が<システムデフォルト>がいつもの表記になります。おすすめは研究者の方であればシンプルな「Academic」。ほかにもいろいろなパターンがありますのでお好みの形式にしてみましょう。

上がシステムデフォルト/下がAcademic

タブ:ピボットテーブル

エクセルにコピー&ペーストしてみるとAcademicのほうが整形作業が少なくてすみそうですよね。

グラフの色を変更する

これは作業効率とは関係ありませんが、グラフの種類も変更することが可能です。

タブ:図表

図表の「図表テンプレート」の部分でお好きなカラーバリエーションに変更することが可能です。とはいえそれほど種類があるわけではありませんので作業して違和感がないものを選択するとよいかと思います。

インターフェイスのスキンを変えて気分を変えてみる。

これもあまり作業効率とは関係ないですが、SPSSのルックも変えることができるんです。昔懐かしい学生時代に戻りたい方、どうしても青色のSPSSじゃなきゃいやという方お試しください。

さてこのようにSPSSのオプション機能をいろいろ設定することで自分自身にとって作業のしやすい環境に設置絵することが可能です。ぜひお試しください。