自社データを利用してデータ分析の可能性を判断
データ分析PoC
データ活用やAI導入への投資を検討していて「自社のデータで業務に使える精度が出るのか」、「どの程度の効果が見込めるのか」を確認したい方向けのサービスです。販売データ、顧客データ、稼働ログ、テキストデータなどを用いて精度と業務上の効果を実データで検証し、PoC報告書、ツール選定の判断資料、本格導入に進む場合の工程案をお渡しします。

検証の進め方
検証は業界標準の手順であるCRISP-DMに沿って進め、手法を選んだ理由と、精度評価の解釈に判断を要した点は報告書に記載します。分析にはIBM SPSS製品を用い、Salesforce CRM AnalyticsやTableauなどの導入支援も行っています。
代表的な検証テーマ
目的と保有データに合わせて、検証する問いと手法をご提案します。代表的なご相談例は次のとおりです。

| テーマ | 検証する内容 |
|---|---|
| 顧客の離反と継続 | 解約・離反のパターンの発見とその予兆をどの程度前に検知できるか。抽出したリストの的中率が施策の対象選定に使える水準か |
| 顧客層の把握と優先順位付け | 購買履歴と属性による顧客層の分類と、層ごとの将来購入額の見込みの幅。営業・販促の配分指標として使えるか |
| 需要予測と在庫・生産計画 | 現行の計画手法と比べた予測誤差の変化を、品目単位・週単位など業務で使う粒度で評価 |
| 異常検知と品質・不正の検出 | 既存ルールで見逃している事象をどの程度拾えるか。検出件数と誤検出件数を併せて示し、確認作業の負荷を含めて評価 |
| テキストデータの分類 | 問い合わせ履歴や自由回答を、貴社の業務用語に合わせた基準で分類・集計できるか |
| 導入候補ツールの適合確認 | SPSS Modeler、SPSS Statistics、Salesforce CRM Analyticsなどを貴社の業務シナリオとデータ量で動かし、運用担当者が扱える範囲かを確認 |
検証範囲は初回のご相談で1〜2テーマに絞り込み、ミニ分析プロジェクトを実行します。
検証の規模と成果物
検証の範囲に応じて、次の4つの規模でお受けします。いずれも、検証結果の報告と次段階へ進むための判断材料の提示までを含みます。

| 規模 | 対象範囲 | 主な成果物 |
|---|---|---|
| 問いを1つに絞った短期検証 | 分析に使える状態のデータ1セットと、確認したい問い1つ。簡易な手法で精度を実測 | 検証結果メモ、精度の実測値、本格的なPoCに進む場合の設計案 |
| 1テーマの検証 | 単一のデータソースで、データの整形・結合・変数作成を含む。複数の手法を比較して精度と適用範囲を評価 | PoC報告書、分析ノート、モデル評価表、次フェーズ提案書 |
| 複数データソースの検証 | 1〜2テーマ、複数データソースの結合を含む。導入候補ツールの適合確認を併せて実施 | 上記に加えて、ツール選定の判断資料やROI試算シートなど |
| 部門横断の検証 | 複数テーマ・複数部門が関与。部門をまたいで比較できる評価指標の設計を含む | 上記に加えて、部門別の評価結果、導入体制案 |
短期検証と1テーマの検証の違いは、データ整備工程の有無とモデル構築の深さにあります。データの整形がまだ必要な場合や、精度の限界まで確認したい場合は、1テーマの検証以上の規模をご提案します。報告会は1テーマの検証以上に含まれます。
費用と期間は、検証テーマ数とデータの整備状況に応じて、お見積り時にご提示します。このほか、データ件数と変数の数、データソースの数、関与部門数、報告会の回数も見積りに影響します。
工程と成果物
| フェーズ | 作業内容 | 成果物 | ご確認の機会 |
|---|---|---|---|
| 1. 検証設計 | 業務課題の確認、保有データの棚卸(件数・項目・品質・取得経路)、検証する問いの設定、評価基準と次段階へ進む判断基準の合意 | 検証計画書、データ要件一覧 | 設計内容の合意 |
| 2. データ整備と基礎分析 | 欠損値・外れ値の確認、結合、変数作成、基礎集計による前提の確認 | 整形済データ(SPSS .sav/Excel)、データ加工の記録、基礎集計表 | 中間確認 |
| 3. モデル構築と評価 | 複数手法によるモデル構築、精度指標の算出、変数重要度の整理、業務指標への換算、精度が出ない条件の特定 | モデル一式(Modelerストリーム/シンタックス)、モデル評価表、分析ノート | 結果の確認 |
| 4. 報告と次工程の整理 | 報告会、ROI試算、導入候補ツールの評価、本格導入の工程・体制・費用の概算 | PoC報告書、要約資料、ROI試算シート、次フェーズ提案書 | 報告会 |
中間確認で検証範囲や評価指標の調整が必要と判断された場合は、残りの工程に反映し、進め方を合意したうえで次のフェーズに進みます。データの内容によって当初の想定と異なる対応が必要になった場合も、作業を進める前にご相談します。
PoC報告書には、検証した問いと評価基準、使用したデータの範囲と除外条件、手法ごとの精度実測値と選定理由、業務指標に換算した影響範囲とその前提、判断可能な範囲と解釈上の留意点、本格導入に向けて追加で必要となるデータと工程を記載します。社内の投資判断の場で検討しやすい構成に整えてお渡しします。
再現用のSPSSシンタックス、ストリーム、データ加工手順書をお渡しすると、同じ検証を貴社内で再実行できます。他社へ引き継ぐ場合の資料としてもお使いいただけます。
ツール選定の判断基準
導入候補ツールについては、次の6項目を実データと業務シナリオで比較し、項目ごとの評価結果と推奨する組み合わせを判断資料としてお渡しします。

| 比較項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 検証テーマとの適合 | 必要な分析手法が標準機能で実行できるか、追加の開発を要するか |
| 既存環境との接続 | 現行のデータベース、BI、業務システムとの接続方式と、更新の自動化の可否 |
| データ量と処理時間 | 実データ件数での処理時間、定期実行に要する時間 |
| 運用体制との整合 | 運用を担う部門の人数と技能で扱える操作範囲か、保守の依頼先をどこに置くか |
| 費用構造 | ライセンス形態、利用者数の増加に伴う費用の増え方、保守費用、初期構築費用 |
| 拡張の余地 | 検証テーマを他部門・他データに広げる際の追加作業の量 |
処理時間や必要工数のように実測できる項目と、運用体制や保守の依頼先のように貴社の状況で判断が分かれる項目は分けて記載します。後者は判断の分岐点と、それぞれを選んだ場合の結果を併記します。既存のツールで要件を満たせる場合は、その旨を評価結果に記載します。当社で取り扱いのない製品が候補に含まれる場合は、公開仕様と機能要件の対応を整理する範囲で評価します。
ご依頼の流れ
初回ご面談 → 秘密保持契約(NDA)の締結 → 詳細のお打ち合わせ → お見積り → ご発注 → 検証開始 → お渡し → ご請求
初回のご面談では秘密情報は扱わず、検証によって判断したいこと、保有データの種類と整備状況の概要など、分かる範囲の内容を伺います。データや機密資料は、秘密保持契約を締結したあとにお受け取りします。詳細のお打ち合わせでは、項目一覧またはサンプルデータをもとに検証の実施可否を確認し、検証する問い、評価基準、使用する手法、成果物、ご確認の機会を記載した検証計画とお見積りをご提示します。
データの受け渡し方法、アクセス範囲、検証終了後の保管と削除の扱いは、契約時に取り決めます。個人を特定できる項目の除去・加工についてもご相談いただけます。
よくあるご質問
- 検証に使えるデータがそろっているか判断できません
詳細のお打ち合わせで、項目一覧または少量のサンプルをもとに、検証に必要な項目と期間がそろっているかを確認します。不足がある場合は、社内システムからの抽出方法と、現状のデータで実施できる検証範囲の両方をご提示します。データの整形が必要な状態であれば、整備工程を含む規模をご提案します。
- 精度が業務で使える水準に届かなかった場合はどうなりますか
その場合も、報告書と成果物は同じ内容でお渡しします。報告書には、精度が伸びなかった要因(データ件数、項目の欠落、対象事象の発生頻度、業務手順側の要因など)と、条件を変えた場合に見込める範囲を記載し、次段階に進むかどうかの判断材料とします。統計解析の結果はデータの内容によって決まるため、特定の精度をお約束するものではありません。
- 社内の担当者にはどのような作業が発生しますか
データの抽出、項目定義の確認、設計合意・中間確認・報告会の打ち合わせへの出席が主な作業です。項目の意味や業務手順に関する確認は、検証期間中にメールでお伺いします。想定される作業量は、検証計画のご提示時にお伝えします。
- 期間と費用の目安を知りたい
検証テーマ数とデータの整備状況によって大きく変わるため、お見積り時にご提示します。初回のご面談で保有データの概要を伺えれば、想定される規模と、概算の費用感・期間をお伝えします。ご希望の時期が決まっている場合は、その旨もお知らせください。
- 本格導入も同じ会社に依頼する前提になりますか
本格導入の依頼先は、検証結果をご確認いただいたうえでお決めいただけます。成果物はモデル一式、シンタックス、データ加工手順書を含む形式でお渡しするため、他社への引き継ぎにもお使いいただけます。当社で本格導入を承る場合は、検証で作成したモデルと手順を引き継いで構築します。
- ツールの購入を前提とした提案になりますか
検証の目的は、貴社の業務要件に対して、どのツールがどの条件で成立するかを確認することです。判断資料には、既存環境での実施可否、追加ライセンスを要する条件、それぞれの費用構造を併記します。
隣接するサービスとの選び分け
| ご状況 | 該当するサービス |
|---|---|
| 本格投資の前に、自社データで精度と効果が見込めるかを確認したい | ビジネスデータ分析PoCサービス(本ページ) |
| 検証を終えており、業務で使える仕組みとして構築・運用まで進めたい | データ分析受託サービス |
| 分析する内容が決まっており、集計・統計解析の作業を委託したい | データ分析代行サービス |
| 分析の方針について、社内の担当者が相談できる相手を求めている | 統計解析アドバイザリーサービス |
| 社内の担当者が自分で分析を実施できるようにしたい | SPSS出張トレーニング |
ご相談ください
初回のご面談では、次の内容を分かる範囲でお知らせください。
ご面談後、検証に適したテーマ、想定される規模、成果物の一覧、概算の費用感と期間を整理してお伝えします。
- 検証によって判断したいことと、判断の時期
- 保有データの種類、おおよその件数、整備状況
- 検証結果を使う業務の場面と、社内の報告先
- 導入候補として挙がっているツールの有無
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