SPSS Statistics 追加モジュール
IBM SPSS
Advanced Statistics
生存時間解析・混合モデル・反復測定を、いつもの SPSS の操作で
再入院までの期間、介入前後を何度も測ったデータ、病院や学級ごとにまとまったデータ。研究デザインが込み入ってきたときに使う統計モデルを、メニュー操作で実行できます。
- 生存時間解析
- 線形混合モデル
- GEE
- 反復測定分散分析
要約
IBM SPSS Advanced Statistics とは、SPSS Statistics Base に追加して、生存時間解析・線形混合モデル・一般化推定方程式(GEE)・反復測定分散分析などを使えるようにするモジュールです。
- 使う場面:追跡研究、同じ人を何度も測る縦断研究、施設や学級ごとにまとまったデータ
- 主な手法:Kaplan–Meier 法、Cox 回帰、線形混合モデル、GEE、一般化線形モデル、GLM 反復測定
- 入手方法:Base への追加、Standard 以上のエディション、サブスクリプションのアドオン(Custom Tables & Advanced Statistics)
30秒診断:Advanced Statistics は必要?
ご自身の研究計画に照らして、次の4問を確かめてください。
アウトカムは「ある出来事が起きるまでの時間」ですか?
例:再入院までの日数、再発までの期間、治療中断までの期間
はい打ち切りを含めて扱える Kaplan–Meier 法と Cox 回帰を使います。
同じ人を、3時点以上で測っていますか?
例:介入前・直後・3か月後、毎月の追跡調査、パネルデータ
はい時点間の相関を考慮する 反復測定分散分析、線形混合モデル、GEE を使います。
対象者が、病院・学級・施設などのまとまりに属していますか?
例:複数病院の患者、複数校の生徒、複数店舗の従業員
はいまとまりの差をランダム効果として分ける 線形混合モデルを使います。
目的変数が「回数」や「割合」ですか?
例:1年間の受診回数、転倒件数、正答率
はいポアソン回帰や負の二項回帰を含む 一般化線形モデルを使います。
1つでも「はい」なら、Advanced Statistics の追加をおすすめします。すべて「いいえ」で、平均の比較や線形回帰までで進める研究なら、Base で分析できます。
分析の流れ:退院後の再入院を追跡した例
看護研究でよくあるデザインを例に、データの入力から結論までを通して示します。数値は説明用の架空データです。
- データを入力する退院した高齢患者120名を12か月追跡。退院から再入院までの日数、再入院の有無、退院支援プログラムへの参加、年齢、独居かどうかを1行1名で入力します。期間内に再入院しなかった人は「打ち切り」として扱います。
- メニューから実行する「分析 → 生存分析 → Kaplan–Meier」で、時間に日数、状態に再入院、因子にプログラム参加を指定します。続けて「Cox 回帰」で、年齢と独居を共変量に加えます。
- 出力を読む群ごとの生存曲線とログランク検定(p = .012)、共変量を調整したハザード比(0.61、95%信頼区間 0.40–0.93)が出力されます。
- 結論を書く「年齢と独居の影響を調整しても、プログラム参加者の再入院のハザードは約4割低い」。論文の結果と考察にそのまま使える形で報告できます。
Base と Advanced Statistics の分担
同じ研究でも、使う手法によって収録先が変わります。Advanced Statistics が受け持つのは、時間・反復・階層を扱う分析です。
| 研究で扱いたいこと | 使う手法 | 収録先 |
|---|---|---|
| 2群の平均を比べる | t検定 | Base |
| 3群以上の平均を比べる | 一元配置分散分析 | Base |
| 同じ人を複数時点で測り、平均の変化を比べる | 反復測定分散分析(GLM 反復測定) | Advanced |
| 個人差や施設差をランダム効果として扱う | 線形混合モデル(MIXED) | Advanced |
| 反復測定の二値・回数データで、集団としての効果を推定する | 一般化推定方程式(GEE) | Advanced |
| 回数・割合を目的変数にして回帰する | 一般化線形モデル(ポアソン回帰など) | Advanced |
| 打ち切りを含む「起きるまでの時間」を群で比べる | Kaplan–Meier 法・ログランク検定 | Advanced |
| 「起きるまでの時間」を、共変量を調整して分析する | Cox 回帰 | Advanced |
| 二値の結果が起きる確率を予測する | 二項ロジスティック回帰 | Regression |
搭載している主な手法
生存時間解析
生命表・Kaplan–Meier・Cox 回帰
出来事が起きるまでの時間をアウトカムにする手法群です。打ち切りを含むデータを扱え、時間依存の共変量を入れた Cox 回帰にも対応します。
一般化推定方程式
GEE
反復測定や施設内のまとまりによる相関を考慮して、集団としての平均的な効果を推定します。二値・回数の目的変数に使えます。
手法の一覧は IBM の製品ドキュメント(SPSS Statistics Advanced Statistics)に準拠しています。
研究に合わせた組み合わせ
Advanced Statistics を中心にした、当社でよくご提案する構成です。研究計画を伺い、必要な分だけに絞ってお見積りします。
縦断研究・追跡研究の基本構成
Base+Advanced Statistics
生存時間解析、混合モデル、GEE、反復測定まで。医療・看護・心理の縦断研究は、まずこの構成で進められます。
全国調査・多段抽出のデータなら
Base+Advanced+Complex Samples
層化・クラスター抽出の設計とウェイトを反映した推定が必要な疫学調査・社会調査に。
Base・関連製品との関係
| 製品・モジュール | 主な役割 | Advanced Statistics との関係 |
|---|---|---|
| SPSS Statistics Base | 記述統計、基本的な検定、線形回帰、因子分析 | Advanced Statistics を使うための前提です。Base に追加して使います。 |
| SPSS Regression | 二項・多項ロジスティック回帰、非線型回帰 | カテゴリの結果の予測を受け持ちます。あわせて導入されることの多い組み合わせです。 |
| SPSS Complex Samples | 複雑な標本設計のデータの推定 | 層化・多段抽出の調査データを扱う場合に加えます。 |
| IBM SPSS Amos | 共分散構造分析(SEM)、確認的因子分析 | 潜在変数を含むモデルを受け持つ独立製品です。 |
検討の進め方
よくあるご質問
SPSS Statistics Base だけで代用できますか?
Advanced Statistics と Amos はどう使い分けますか?
医療系の論文で生存時間解析をするには、何が必要ですか?
どのエディションに含まれていますか?
アカデミック版とビジネス版で機能は違いますか?
研究計画に合う構成をご提案します
研究デザインとデータの形を伺い、Advanced Statistics を含む過不足のない構成とお見積りをまとめます。アカデミック価格や公費でのご購入もご相談ください。
お電話でのご相談0120-835-761受付 9:00–18:00(土日祝を除く)
お気軽にご相談ください0120-835-761受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]
問合せ・見積・注文をする お気軽にお問い合わせくださいセミナーのお知らせ
