日本語テキストマイニングツール
Text Coder X for SPSS
SPSS で行う、日本語のテキストマイニング。
Text Coder X for SPSS は、SPSS Statistics の中で日本語のテキストマイニングを行うためのアドオンです。アンケートの自由記述、口コミ、インタビュー記録から語を取り出し、回答者ごとの頻度や有無のデータに変換します。作ったデータは、年代や満足度などの変数と組み合わせて、クロス集計や回帰分析、コレスポンデンス分析にそのまま使えます。
ご相談は製品に詳しい専門スタッフが承ります。IBM SPSS 正規販売店です。

インタビューの逐語録と、複数回答のデータまで
Ver.2.0 では、語と語のつながりを図にする共起ネットワークと、質的研究の逐語録・カンマ区切りの回答を扱う機能が加わりました。アンケートの自由記述に加えて、インタビュー調査やタグ付きのデータも、SPSS Statistics の中で同じ手順で分析できます。Ver.2.0 は2026年11月2日に販売・出荷を開始します。
01
共起ネットワーク
同じ回答の中で一緒に使われる語を線で結び、話題のまとまりを図にします。性別や年代などの変数を「クラスタに使用する変数」に入れると、属性もノードとして図に置かれ、どの語がどの属性で語られているか、属性をまたいで共有されている語はどれかが読み取れます。
- 配置を手で直せる 初期配置のあと「配置編集モード」でノードを動かし、発表用の図に整えられます。
- 線を引く基準を変えられる 共起の強さのしきい値を変えて、図の密度を調整します。
02
質的研究の逐語録に対応
インタビューやフォーカスグループで得た逐語録を、発話の順番を保ったまま1文ずつ形態素解析して出力します。一人の発話が複数行にまたがる記録は「結合に使用する変数」で話者ごとにまとめられるため、話者単位・発話単位のどちらでも語を数えられます。
03
カンマ区切りのデータを、そのまま分析できる表に
「価格,対応,待ち時間」のように1つのセルにカンマ区切りで入った回答(バスケットデータ)を読み込み、語ごとの 0/1 の列に展開します。複数回答の設問や、別のツールで付けたタグ、Text Coder X が出力した語の一覧も、SPSS のクロス集計やロジスティック回帰にそのまま使えます。
Text Coder X for SPSS とは
Text Coder X for SPSS は、SPSS Statistics で日本語のテキストマイニングを行うためのアドオンです。形態素解析で取り出した語を、同義語の辞書と除外語の設定で整え、回答者ごとの頻度やフラグ(0/1)のデータに変換します。テキストから得た語を、属性や評価の数値と同じデータの上で統計的に分析できる点が、ほかのテキストマイニングツールとの大きな違いです。設定一式はプロジェクトファイルとして保存でき、同じ基準でのコーディングを繰り返せます。共起ネットワークを加えた Ver.2 は、2026年10月23日の「統計の日スペシャルセミナー2026」で発表しました。
- 動作条件
- SPSS Statistics v29 以上
- 対応OS
- Windows 10/11、macOS
- 解析エンジン
- Sudachi(日本語形態素解析)
- 価格(1名)
- 40,000円(税抜)キャンペーン価格
自由記述が、分析できる表になるまで
文章から語を取り出して整え、回答者ごとのデータに変換します。変換後は SPSS Statistics のいつもの分析がそのまま使えます。
Text Coder X で進めるテキストマイニング
テキストを用意する
自由記述を SPSS のデータファイルの1つの変数に入れます。回答者の属性や評価も同じファイルに並べます。
語を取り出す
形態素解析で文章を語に分け、品詞を選んで出現頻度の一覧を作ります。
語を整える
同義語辞書で表記ゆれをまとめ、分析に使わない語を除外語に登録します。
データにして分析する
頻度ファイルとフラグファイルを作り、属性や評価と組み合わせて SPSS で分析します。
アンケートの自由記述を分析する例
顧客満足度アンケートの「満足・不満の理由」を、満足度の評価と合わせて分析する場合の流れです。
| 手順 | Text Coder X と SPSS で行うこと | わかること |
|---|---|---|
| 1. 語の頻度 | 自由記述から名詞・形容詞を取り出し、出現頻度の順に並べる | 回答の中で多く語られている話題 |
| 2. 語のフラグ × 満足度 | 「対応」「価格」「待ち時間」などのフラグ(0/1)と満足度でクロス集計し、カイ二乗検定にかける | 満足・不満のどちらの理由として多く語られているか |
| 3. 語のフラグ → 再購入意向 | 語のフラグを説明変数にしたロジスティック回帰で、再購入意向との関係を見る | どの話題が行動の意向と結びついているか |
| 4. 語 × 属性の図 | 語と年代・店舗のクロス表をコレスポンデンス分析で図にする | 属性ごとに語られ方がどう違うか |
手順4のコレスポンデンス分析には、SPSS Statistics の Categories が必要です。
テキストマイニングツールの中での位置づけ
| 種類 | 向いている使い方 |
|---|---|
| 統計ソフトと組み合わせる Text Coder X for SPSS | 語を属性や評価の数値と合わせて統計的に分析し、検定や回帰で確かめたいとき |
| 無料のデスクトップソフト | 語の共起の図や対応分析など、テキストの計量分析を無料で始めたいとき |
| Web・クラウドのサービス | ブラウザでテキストを読み込み、すぐに頻度や関係を図で見たいとき |
| プログラミング言語 Python・R のパッケージ | 処理を自由に組み立てたいとき |
ほかのツールで探索した語の分類を、Text Coder X の辞書にして SPSS で検定にかける、という併用もできます。
コーディングを支える5つの機能
SPSS Statistics のメニューから、そのまま
Text Coder X は SPSS Statistics のメニューに追加されます。データファイルを開いたまま、テキストの変数を選んで実行するだけです。テキストの処理から分析まで、SPSS の中で作業が完結します。

語を取り出し、出現頻度の順に並べる
名詞・動詞・形容詞などの品詞ごとに語を取り出し、出現頻度の順に一覧にします。分析に使う品詞だけに絞り込めるため、回答の中で多く語られている話題がすぐに見えてきます。

辞書で、表記ゆれと同義語をそろえる
「クレーム」「苦情」を一つの語にまとめる同義語辞書と、分析に使わない語を外す除外語の設定を用意しています。辞書は Excel で作って読み込めるので、研究室やチームで基準を共有できます。

2種類のコード化ファイルを自動作成
回答者ごとの語の出現回数を持つ頻度ファイルと、使ったかどうかを 0/1 で持つフラグファイルを出力します。
設定をプロジェクトとして保存
辞書、品詞の設定、対象データをまとめて zip 形式で保存できます。論文の方法の記述や、共同研究での手順の共有に役立ちます。
分析はいつもの SPSS で
コード化したデータを、属性や満足度の変数と組み合わせてクロス集計、回帰分析、クラスタ分析にかけられます。
語と語、語と属性の関係を図にする
SPSS Statistics と組み合わせて、次のような分析が行えます。

関連マップ
一緒に使われやすい語を線で結び、話題のまとまりを図にします。

階層クラスタ分析
意味の近い語をデンドログラムでまとめ、話題のグループを見つけます。

コレスポンデンス分析
語と、性別・年代・店舗・病棟などの属性を同じ図に置いて関係を読み取ります(Categories オプションを使用)。
分野ごとの使い方
顧客満足・マーケティング
評価の理由として書かれた語と、継続購入や推奨意向との関係を分析します。レビューからブランドの印象を取り出す用途にも。
医療・看護
患者さんの声や看護記録の記述を整理し、満足度やアウトカムの指標と合わせて分析します。看護研究向けパッケージにも含まれています。
FMS SPSS for Nursing →研究・教育
インタビューのコーディング、授業アンケートの自由記述の整理に。コーディングの基準をファイルで残せます。
サポート・UX
問い合わせ履歴から多い話題を取り出し、離脱や不具合の要因の特定に使います。
人事・組織
従業員調査の自由記述を、部署や勤続年数と組み合わせて読み解きます。
調査会社・行政
大規模調査の自由回答を同じ辞書で毎年コーディングし、経年で比べます。
価格とご利用形態
| ご利用形態 | 価格 | 内容 |
|---|---|---|
| 1名でのご利用 | 40,000円(税抜) 通常価格 50,000円(税抜) | 研究者・担当者おひとりでのご利用 |
| 組織導入 | 400,000円(税抜)/年 | 部署・研究室・調査チームでのご利用 |
ご利用には IBM SPSS Statistics(v29 以上)が必要です。Statistics と同時にご導入の場合は、まとめてお見積りします。
ご相談から利用開始まで
ご相談
お持ちのテキストデータと、分析で知りたいことをうかがいます。
お見積り・ご注文
ご利用の人数と導入の形を確認し、お見積りをお送りします。
インストール
ライセンスとインストール手順をお届けします。
辞書づくりの支援
最初の辞書の作り方や分析の進め方をご案内します。
購入前によくいただくご質問
テキストマイニングとは何ですか。
文章を語に分け、語の出現頻度や語どうしの関係を数えて、テキストの内容を量的に分析する方法です。考え方と進め方は、分析手法 完全ガイドの「テキストマイニングとは」で解説しています。
無料のテキストマイニングツールとはどう使い分けますか。
無料のツールは、頻出語や共起の図で全体像をつかむのに向いています。Text Coder X は、語を回答者ごとのデータにして、SPSS で属性や評価と合わせた検定・回帰分析まで進めたいときに向いています。併用する使い方もできます。
SPSS Statistics がなくても使えますか。
Text Coder X は SPSS Statistics(v29 以上)の上で動くアドオンです。Statistics をお持ちでない方には、同時導入の構成をご提案します。
Mac でも使えますか。
はい。SPSS Statistics がサポートする macOS でご利用いただけます。
どのくらいの件数のテキストを扱えますか。
扱える件数は、テキストの長さと PC の環境によって変わります。お手元のデータの件数と長さをうかがって、目安をご案内します。
辞書は自分で作る必要がありますか。
はじめは辞書なしでも実行できます。結果を見ながら同義語と除外語を足していくのが一般的な進め方です。辞書づくりのコツもご案内します。
コレスポンデンス分析には何が必要ですか。
SPSS Statistics の Categories オプションが必要です。お持ちのエディションに含まれているかも確認します。
Text Coder X のご相談・お見積り
分析したいテキストの種類と件数をお知らせください。Statistics の構成とあわせて、最適なご利用形態をご提案します。
お電話でも承ります0120-835-761平日 9:00–18:00
