SPSS Statistics 追加モジュール

IBM SPSS
Forecasting

売上や件数の将来値を、季節の動きも含めて予測する

月次の売上、日ごとの来客数、年ごとの患者数。過去の推移から傾向と季節の動きを読み取り、将来の値と予測の幅を求めます。モデルの選択は、エキスパートモデラーに任せることもできます。

  • エキスパートモデラー
  • ARIMA
  • 指数平滑法(Holt・Winters)
  • 季節分解

Base に追加して利用最終更新 2026.09.28

IBM SPSS Statistics
出力ログ時系列モデル作成 モデルの説明 モデルの適合 モデルの統計 予測 系列の予測図月次売上の実績と予測2023/102024/102025/102026/102027/09売上(百万円)実績予測95% 予測区間数値は説明用の架空データ
実績から先の12か月分の予測値と、95%の予測区間が表示されます。

要約

IBM SPSS Forecasting とは、SPSS Statistics Base に追加して、ARIMA、指数平滑法、エキスパートモデラーなどの時系列予測を使えるようにするモジュールです。

  • 使う場面:売上・需要・来客数の予測、季節の動きの把握、計画づくり
  • 主な手法:エキスパートモデラー、ARIMA、指数平滑法、季節分解、スペクトル分析、時間的因果モデル
  • 入手方法:Base への追加、各エディションへの同梱(構成はお見積り時にご案内)

30秒診断:Forecasting は必要?

ご自身の研究・業務に照らして、次の3問を確かめてください。

Q1

毎月・毎週の数値を、先まで予測したいですか?

例:売上、需要、来客数、問い合わせ件数

はい時系列モデルで、将来の値と予測の幅を求めます。

Q2

季節やくり返しの動きがありますか?

例:年末に増える、夏に減る、週末に増える

はい季節性を扱う Winters 法や季節 ARIMA を使います。

Q3

使うモデルを選びたいですか?

例:複数の商品の系列をまとめて予測したい

はいエキスパートモデラーが系列ごとに適したモデルを選びます。

1つでも「はい」なら、Forecasting の追加をおすすめします。推移のグラフを描き、直線の傾向を回帰で確かめる段階なら、Base で分析できます。

分析の流れ:月次売上を12か月先まで予測した例

小売の月次売上を例に、モデルの選択から予測値の報告までを示します。数値は説明用の架空データです。

  1. データを用意する36か月分の月次売上を、1行1か月で入力します。「データ → 日付と時刻の定義」で、年と月を設定します。
  2. モデルを作る「分析 → 予測 → 従来のモデルを作成」で、従属変数に売上、方法にエキスパートモデラーを指定し、予測期間を12か月にします。
  3. 結果を読むWinters の加法モデルが選ばれ、MAPE は 4.8%、Ljung–Box の Q 統計量の有意確率は .41 で、残差は白色雑音とみなせます。
  4. 計画に使う12か月分の予測値と95%予測区間を仕入れ計画に使い、毎月実績を加えてモデルを更新します。
IBM SPSS Statistics
出力ログ時系列モデル作成 モデルの説明 モデルの適合 モデルの統計 予測 系列の予測図時系列モデル作成モデルの統計モデルの種類定常 R²MAPELjung–Box Q有意確率売上Winters の加法.6244.814.2.41読み方MAPE 4.8% = 予測の誤差は平均で 5% 程度。残差に自己相関は残っていない(p = .41)。数値は説明用の架空データ
モデルの当てはまりと残差の確認を、1つの表で確かめます。

Base と Forecasting の分担

推移のグラフや直線の傾向の確認は Base で行えます。時系列の構造を使った予測は Forecasting です。

やりたいこと使う手法収録先
推移をグラフで確かめる折れ線グラフBase
時間に対する直線の傾向を調べる線形回帰Base
適したモデルを自動で選んで予測するエキスパートモデラーForecasting
自己相関を考慮して予測するARIMA・季節 ARIMAForecasting
傾向と季節の動きを平滑化して予測する指数平滑法(Holt・Winters)Forecasting
系列を傾向・季節・不規則に分ける季節分解Forecasting
ほかの系列の影響を含めて予測する外生変数を含むモデル・時間的因果モデルForecasting

搭載している主な手法

エキスパートモデラー

Expert Modeler

系列ごとに、指数平滑法と ARIMA の中から適したモデルと次数を選びます。複数の系列をまとめて扱えます。

ARIMA

ARIMA

自己回帰・差分・移動平均の次数を指定するモデルです。季節の成分や外生変数も加えられます。

指数平滑法

Simple・Holt・Winters

直近の値を重く扱う予測で、傾向と季節性の有無に合わせて方法を選びます。

季節分解・スペクトル分析

Seasonal Decomposition

系列を傾向・季節・不規則の成分に分け、周期の強さを確かめます。

組み合わせの例

予測を業務に組み込むときの組み合わせです。

需要予測と在庫の要因分析なら

Base+Forecasting+Regression

時系列の予測値と、要因ごとの影響を回帰で確かめる分析を組み合わせます。

大量の系列や機械学習の手法を使うなら

Forecasting+IBM SPSS Modeler

多数の商品・店舗の系列を自動で予測し、業務システムに組み込む場合は Modeler を使います。

Base・関連製品との関係

製品・モジュール主な役割Forecasting との関係
SPSS Statistics Baseグラフ、記述統計、線形回帰Forecasting を使うための前提です。Base に追加して使います。
IBM SPSS Modelerデータマイニング・予測モデリング大量の系列の予測や、機械学習の手法を使う場合の専用製品です。

検討の進め方

よくあるご質問

時系列分析の経験がなくても使えますか?
エキスパートモデラーを使えば、系列ごとに適したモデルが選ばれます。選ばれたモデルと当てはまりの指標が出力されるので、結果の確かめ方をあわせて身につけられます。
どのくらいの期間のデータが必要ですか?
季節性を扱う場合は、少なくとも2〜3周期分(月次なら2〜3年分)のデータがあると安定します。
予測の精度はどう評価しますか?
MAPE、RMSE、定常 R² などの指標が出力されます。最後の数か月を予測に使わずに残しておき、実績と比べる方法もよく使われます。
アカデミック版とビジネス版で機能は違いますか?
使える分析機能は同じです。違いは価格区分と利用条件です。大学・研究機関の方にはアカデミック価格をご案内します。
ご相談・サポート担当(専門スタッフ)が対応しますIBM SPSS 正規販売店として、構成選び・お見積り・導入後のご相談まで担当します。

予測に合う構成をご提案します

予測したい系列と期間を伺い、Forecasting を含む過不足のない構成とお見積りをまとめます。

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